卵巣嚢腫で足の付け根が痛い時とは?

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ここでは、「卵巣嚢腫で足の付け根が痛い時」
についてお話します。

 

卵巣嚢腫とは卵巣にできる
良性腫瘍のことで、嚢腫の中に

 

何が溜まっているかによって
いくつかの種類に分類されます。

 

卵巣嚢腫によって発生する
症状は様々ですが、

 

下腹部痛や腹部膨満などは
どの種類の卵巣嚢腫にも
起こりうる症状になります。

 

腹痛だけではなく、
時には足の付け根に
痛みを感じることもあります。

 

今回は卵巣嚢腫によって発生する
足の付け根の痛みについて
ご紹介します。

 

卵巣の位置とは?

 

卵巣とは、子宮の左右に
ぶら下がるようにして
ついている器官です。

 

子宮が鶏の卵くらいの
大きさなのに対して

 

卵巣はもっと小さくソラマメ
くらいの大きさになります。

 

卵巣にはエストロゲンや
プロゲステロンという
女性ホルモンを作る働きと、

 

卵子を作る役割とがあり、
女性にとって非常に
大切な器官です。

 

作られた卵子は子宮の壁を
破って飛び出し、精子と出会うと
受精卵となって子宮内膜に着床します。

 

子宮は股のちょうど上の
恥骨の少し上あたり、

 

卵巣はその左右に一つずつ、
ちょうど、足の付け根の
内側あたりに位置します。

 

どうして卵巣嚢腫になると
足の付け根が痛くなるの?

 

卵巣嚢腫は初期症状が乏しく、
静かに巨大化する良性腫瘍です。

 

下腹部痛や腹部膨満などの
症状がでるころには握りこぶし大ほどの
大きさに成長していることが多く、

 

5cmを超えるものは手術での
摘出をしなければなりません。

 

卵巣の周囲には、子宮や膀胱、
直腸など様々な器官が集まっており、

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狭い空間にたくさんの組織が
存在している密集地帯です。

 

そのため、もともとは小さい卵巣が
卵巣嚢腫の影響で巨大化する
ことによって周囲の組織を

 

圧迫して下腹部痛や
足の付け根の痛みが発生します。

 

卵巣嚢腫には様々な種類がありますが、
巨大化しやすい粘液性嚢腫や

 

チョコレート嚢腫では
特に痛みが発生しやすくなります。

 

卵巣嚢腫による足の付け根の痛み
にはどのようにして対処するの?

 

足の付け根に痛みが出る
ということは、卵巣嚢腫は

 

すでにかなり大きくなっている
状態であると言えます。

 

痛みが現れるのは5cm以上の嚢腫、
つまりは握りこぶし大ほどの
大きさのものからです。

 

卵巣嚢腫は巨大化すると重さも増え、
卵巣を支える靭帯が重さでねじれて

 

「茎捻転」

 

という症状を引き起こすことがあります。

 

茎捻転は強い痛みを発生させ、
ショック状態に陥ることもあります。

 

下腹部痛や足の付け根の痛みを
放置しておくと茎捻転を起こし、
救急車での搬送、緊急手術となります。

 

痛みが出た時点でできるだけ
早めの手術が必要になります。

 

手術までの間は鎮痛剤の内服で
症状を抑え、激しい運動や腹圧の
かかる行動は避けなければいけません。

 

手術で嚢腫を摘出すれば、
足の付け根の痛みは消失します。

 

このように、卵巣がちょうど足の付け根の
内側に存在することから、

 

卵巣嚢腫になると足の付け根の
痛みが発生します。

 

痛みが出るころには嚢腫はかなり
巨大化していますので
早めに婦人科を受診しましょう。

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